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遭難? そして棚田

 今日は近くにある三草山という山に登った。「おおさか環状自然歩道」の一部で、例によって麓の寺まで車で行き、そこから登る。

 小一時間の登山を見込んでいたけれど、とんでもないことが起こり、だいぶ期間を喰ってしまった。登り出してすぐぐらいに、案内標識が微妙な内容の分かれ道があって、悩んだ末、山のある方の上に上がる道を選んでいったのが間違いのもとだった。しばらく行くと、笹が一杯になってきて、山道を遮る。様子を見るためにさらに進むと、道のようなものになるがどうもおかしい。僕たちの後をつけてきた登山者も一緒に悩み、僕たちはそこから引き返す。登山者は、さらに奥まで行ってみると言って進んでいった。戻るにも戻れない状況があった。笹の葉が多すぎて、歩いてきた方向がわからなくなってしまったのだ。しばし悩みながらも、ようやく倒木の様子から歩いてきた道であることを確認できて一安心。最初の三叉路からもう一つ行ったところにある分かれ道まで戻り、そこから道のような道を登っていく。すると、またもや、道が無くなる・・・・。もう戻るのもだいぶ来ているのでイヤになり、とにかく尾根線をめざして上に登ることにした。すると、傾斜は急になり、登るのも大変になる。おまけに森の中は倒木だらけ。木や根をつかみながら何とか登っていく。四つんばいになって登っていく場所にも出会う。何という登山道だとは思わなかった。道に迷っているけれど、何とか復旧しなければ帰るに帰れない。登ることはできても、登ってきた坂を下るのはこの斜面では至難の業だ・・・・。

 光さす、尾根が間近に迫ってきて、残っている体力を振り絞って、四つんばいのようにしてで駆け上る。すると、そこは、登山道だった。1人、登山者が休息していて、1人、茂みの中から突然現れたので、びっくりしている様子。「こんにちは」と声をかけても、小さな声でしか帰ってこなかった。家人に、登山道に出たことを告げ、その場で待つ。
遭難? そして棚田_a0004180_0183251.jpg

そして、そこから頂上へはほんのわずか。
山頂広場に登ると、最初に別れた登山者と出会う。
再会を喜び、どのみちできたかを尋ねると、やはりしばらく道が無く、それでも登っていくと山道に出会えたらしい。僕たちのような斜面を駆け上ってきたわけではなかったらしい。

 おにぎりを食べ、当初登るルートにあったはずの自然林を見に降りていき、正規のルートの整備されたのに気づく。そして頂上にある地図を見て、一番最初の微妙な案内表示のところで、山から離れるようにしてある道を、行かなければならなかったことを知る。「おおさか環状自然歩道」だけでなく、「三草山←」のような言葉を書いていて欲しかった。とつぶやく。

 下山は、当初の計画通り、棚田の集落を見に行く。
遭難? そして棚田_a0004180_0242746.jpg

きれいに水が張ってあり、上から見るときれいだったけど、いい撮影ポイントを忘れてたので
下から撮した棚田の写真がメインになってしまった。下から撮すと、あまり棚田であるということはわからない。

 そして、平地に降りて、もと来た寺に向かい、自分が登った山を確認。
遭難? そして棚田_a0004180_0265777.jpg
 
何処に出もある形の良い山だったけど、スリリングでおもしろい貴重な体験だった。

 
by mountains | 2007-05-05 00:30 | 季節の薫り